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【現場訪問記】一級河川桧尻川河川改修工事編

桧尻川の水害対策

伊勢市内を流れる桧尻川は地形上、周辺の雨水が集まるようになっており例年、氾濫の警戒がなされています。
本工事の最終目的は氾濫対策として、桧尻川の護岸を強くすることと河床(川の底)を下げることで水位を低くし大雨の際に川の水が堤防を超えることがないようにすることです。

ジャイロプレス工法(株式会社技研施工のHPより)

本工事ではジャイロプレス工法を用いて施工していきます。ジャイロプレス工法の利点として以下のようなことが挙げられます。
①既存の地中構造物を撤去することなく施工が可能。
②工程を逆に辿ることで解体・撤去が可能なため、『機能強化や原状回復、移設、資材のリサイクル』などの時代の変化に柔軟に対応できる。
③圧入機には生分解性オイル・グリスを使用するため、万が一油脂が流出しても環境に影響を与えない。また廃土量が少ないことも環境に優しい。
④コンパクトなため、厳しい施工条件下(狭隘地、空頭制限)でも可能。

ジャイロプレス工法の説明動画(株式会社技研製作所のHPより)

 

現場の様子

打ち込まれる鋼管の全景がこちら

今期はこの鋼管、2つを溶接したものを1本とし55本打ち込んでいきます。この写真を見ると分かるくらい、直径120cm、長さ19.5mあります。
鋼管には先端に特殊ビットがついており、回転圧入することにより掘削しながら埋設することが可能となっています。掘削時は滑剤を流し込みながら行います。この滑材は回転する鋼管杭の抵抗を抑え、周囲の地盤への影響を最小限にする使用しています。また、万が一河川に流出しても環境影響が無いものを使用しています。

溶接は下部となる鋼管を打ち込んだ後、その上に上部の鋼管を重ねて行います。溶接部に欠陥があると全体の強度に関わることから、溶接後は内部の傷や上下鋼管のずれがないか超音波や浸透探傷試験(カラーチェック)を用いて入念に検査します。

※浸透探傷試験(カラーチェック)
…表面の微細な傷まで検出可能な非破壊検査法。手順は①検査箇所に浸透液と呼ばれる液体を塗布し傷に浸み込ませます②表面の浸透液をウエスや水で取り除き、傷にのみ浸透液が残った状態にします③現像液という液体を表面に塗布します④現像液を塗布すると、傷に残っていた浸透液が吸い出されて表面に現れます
この時に吸い出された浸透液は何倍にもなるため、微細な傷でも簡単に見つけることが出来ます。

この日は今季初めての打ち込みということもあり慎重に執り行いました。
現在右岸を進行中ですが、左岸も同様にする予定のため完成はまだまだ先になりそうです。

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